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診療内容

診療時間

歯周病治療

平日:9:00 ~ 12:00

   14:00~18:00

土曜:9:00 ~ 12:00

※木、日、祝日は休診

歯周病治療

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歯周病治療

1.歯周病について

 国民の80%が罹患(りかん)しているといわれている歯周病ですが、恐ろしいのはあなたの自覚がないまま病気が進行していることが多いことです。

 歯周病は日本の国民が歯を失う原因の第1位となっており、これを予防ししっかりと噛める環境を守ることは生活の質(QOL : Quality of Life )を守るためにも非常に重要です!

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2.歯周病とはいったい何なのでしょうか?

 歯周病とは実はお口の中の細菌による感染症なのです。お口の中には常在菌として様々な菌が住んでいます。その中には歯周病の原因となる空気の嫌いな悪い菌(嫌気性菌)もいます。これらの菌が空気の行き届きにくい歯と歯茎の境目のポケット状の部分(歯周ポケット)に住み着くことによって歯周病が発生するのです。

3.どのように進行するのでしょうか?

 住み着いた菌は歯茎を腫れさせながら歯周ポケットの中をぐんぐん下に進んでいきます。その際、バイオフィルムという細菌のお饅頭のようなものを作り、あなたの体の抵抗力に対抗しつつ、歯を支える骨を溶かしながら進んでいきます。あまりにも骨が溶けてしまった場合歯がぐらぐらして抜けてしまうこともあります

  歯周病は以下の4つの段階に分けることができます。

     1.歯肉炎

     2.軽度歯周炎

     3.中等度歯周炎

     4.重度歯周炎

     それぞれの段階を見てみましょう!

(1)歯肉炎

 細菌の侵入が歯茎のお肉の部分にとどまっている状態です。この段階であれば骨は溶けておりませんので歯ブラシと簡単な細菌の除去(バイオフィルムと歯石を超音波で破壊する)のみで元の状態に戻すことができます

(2)軽度歯周炎

 骨が溶けているものの歯周ポケットは4 mm未満の歯周炎です。骨の溶けも軽度なためこの状態でも歯ブラシと簡単な細菌の除去(バイオフィルムと歯石を超音波で破壊する)で回復することがほとんどです。ただし歯茎の下、歯周ポケット内に歯石がたくさんついている場合には麻酔をしてこれらの歯石を丁寧に除去することが必要な場合もあります。

(3)中等度歯周炎

 骨の溶けが進み、歯周ポケットが4から5mmになった状態です。この状態になると歯の支えが少なくなり放っておくと進行が加速する可能性が出てきます。歯周ポケット内には歯石がたくさんたまり、その表面に多数の細菌が住み着いていることが多いので、麻酔をして深い歯周ポケットに住んでいる細菌を除去するとともに、しっかりと歯石を取り除く必要が出てきます。

(4)重度歯周炎

 さらに骨が溶け歯周ポケットは6mm以上になっていきます。状態によりますが、歯は骨の支えを失いグラグラと揺れてくることもあります。中等度歯周炎と同様に麻酔をしたうえでの歯石の除去、さらに重症の場合には歯茎を切開して、より深いところのお掃除をするとともに、失った骨を増やしてあげるため歯周組織再生療法と呼ばれる方法を行うこともあります。

4.歯周病の治療の流れは?

 長い期間にわたり徐々に骨が溶けていった歯周病の治療にはやはりある程度の期間が必要です。下にお示しするような流れで歯周病の治療は進んでいきます。

(1)検査・診断:

 レントゲン・歯周ポケット(歯を支える骨が溶けているかの基準)の検査、およびお口の中の写真の撮影を行い、あなたの歯周病状態を詳細に分析します。

(2)治療計画の立案:

 検査で得た情報をもとに、治療計画を立てていきます。重症度やお口の状況によって治療の順番も変わってきます。私たちからしっかりとご説明し、一緒にどの方法が良いか考えていただいたうえで、最終的な方針を決定します。

(3)歯周基本治療:

 歯周治療の基本的なステップです。歯周病の原因の項目で触れさせていただきましたが、歯周病の一番の原因はお口の中の細菌です。これを取り除く練習としてブラッシングの指導を行います。毎日きちんと行うブラッシングは実は歯周病に一番効く治療法です!私たちスタッフはそのサポートを行いより治りやすくする役割と考えてください。

 ブラッシングがうまくなればその次には歯石と歯周ポケット内の細菌の除去を行っていきます。これをスケーリング・ルートプレーニングといいます。歯科衛生士さんはこのブラッシング指導とスケーリング・ルートプレーニングのプロフェッショナルです。

 歯科医師はその合間を縫ってプラークのたまりやすい被せ物を修正したり、小さい虫歯を直したりしていきます。

(4)再評価:

 歯周基本治療が終わると私たちはどの程度歯周病が改善したかを確認するためもう一度検査を行います。この際に十分改善が見られれば歯周治療は終了です。もし、歯周ポケットが残りさらなる治療が必要な際には歯周外科治療に進んでいきます。

(5)歯周外科治療:

 歯周基本治療で治りきらない歯周ポケットや骨の吸収に関しては歯周外科にて対応することがあります。代表的なものに歯周組織再生療法があります。歯周組織再生療法では歯肉をメスで切開し炎症性の組織を除去したうえで骨を再生する薬剤を注入したり、骨の代わりとなる材料を入れることで骨を再生する治療法です。

 近年ではリグロスという名前の再生用薬剤が厚生省で認可され保険治療の中で使用できるようになりました。本院でも積極的にこの再生療法を行っています。

(6)口腔機能回復治療:

 歯周病の原因は口の中、特に歯周ポケットの中にいる細菌ですが、噛み締めの力がつよかったり、合わない被せ物や入れ歯を使用し歯に強い力(咬合性外傷)が起こった際により進行が加速されます。これらを正しいものに直し、お口全体にバランスよく力がかかるよう計算した被せ物、入れ歯等を入れることにより、歯周病の再発を防いでいきます。

(7)サポーティブペリオドンタルセラピー・メインテナンス:

注目ポイント!

 お口の環境が良くなったら歯周病の治療が終わるわけではありません。歯周病は成人病のように再発のリスクが高い病気です。治療によって得られたお口の中の環境を守るため、定期的な来院によりお口の健康を守っていく必要があります。定期的な検診では1.歯周病のチェック、2.歯周ポケットの中の細菌の除去、3.歯周病の原因となる新たに付着した歯石やしぶ(ステイン)の除去を行い、すっきりしたお口の中を取り戻します。

 歯周ポケットの細菌は3か月程度でその原因となる菌(嫌気性菌)が増えていくことが多くの論文で言われています。そのため歯周病の予防には3か月に一回の来院が有効といわれています。

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