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お子さんの治療

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お子さんへのフッ化物(フッ素)の使用について

なぜフッ素塗布が推奨されるの?

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生えたての歯は乳歯、永久歯を問わず、表面のエナメル質と呼ばれる部分が十分な成熟をしていません。そのため、虫歯になりやすい傾向があります。
生えた歯は、唾液の中に含まれるカルシウムや普段のお食事に含まれるフッ素等を歯が取り込んでいくことによって徐々に強化されていきます。このため年齢が高い方では初期の虫歯に関しては非常に進行が遅くなる傾向があります。

では、この成熟していない歯を効果的に強くする方法はあるのでしょか。
これを行おうとするのがフッ素(フッ化物)塗布と呼ばれる方法です。歯にフッ化物の溶液を塗ることによりこれを取り込ませ、歯の表面の結晶を強化していきます。

どんな方法があるの?

きぬまつ歯科医院では、リン酸酸性フッ化物溶液の塗布、およびフッ化物洗口法の2つを採用しています。ともに上下の前歯4本ずつ生えそろった頃がスタートの時期といわれていますが、正直なところ1歳のお子さんでは歯科医院でお口を開けていることが難しいため、まずは歯科医院に慣れることから始め、お口を開けられるようになってから塗布を行うことが多いといえます。

“ブクブクうがい“ができれば、おうちでのフッ化物洗口法を行うこともできますのでお子さんの状況に応じて使い分けをさせていただいています。

いつのタイミングがいいの?

フッ化物の塗布は成熟していない歯の強化を目的としているため、各歯が生えた直後が一番有効です。特にお子さんが自分で磨くことができない時期や、第一大臼歯と呼ばれる大人の歯が生えた直後良いタイミングといえるでしょう。

どれぐらいの頻度が良いの?

きぬまつ歯科医院で使用しているリン酸酸性フッ化物溶液は適切な方法(歯の表面をきれいに研磨し乾燥した後3分間塗り続けるという方法)で塗布すると半年間ほど効果が持続するといわれています。そのため、半年ごとの塗布が推奨されます。

フッ素よりも大事なのは?

フッ化物の塗布はあくまで虫歯予防の“おまけ“です。お食事ごとにきちんとお子さんの後磨きを行い食べかすによって虫歯の原因となる細菌が増え、歯を溶かす酸を作らないないうちに取り除くことが何より有効な予防となります。歯は、一度虫歯になると直した部分から虫歯が発生する可能性がたかくなってしまいます。大切なお子さんの歯をむし歯にすることなく維持するためにもぜひ予防のために一度歯科医院を訪れてみてください!

シーラントについて

シーラントは予防填塞とも呼ばれ、生えたばかりの永久歯(幼弱永久歯)の虫歯予防として優れています。

生えたての歯は、長年使った大人の歯のようなすり減りもなく、溝が非常に深く複雑な形をしているため、噛み合わせの面から虫歯になる可能性が高くなっています。もちろんその溝から虫歯の原因となる細菌を毎日しっかり取り除くのが一番の予防といえますが、それを補助するのがシーラントという方法です。
 

どんな方法なの?

シーラントは先ほど説明したかみ合わせ面の深い溝を、歯を削ることなくフッ素を少しづつ染み出すように含ませた専用の材料で少しだけ埋め、歯を強化するとともに汚れの落ちにくい部分を保護する方法です。

具体的な手順は?

シーラントではまず、歯の表面をしっかりときれいにすることが重要となってきます。これはシーラントで埋める溝に細菌を封じ込めないようにするためです。これを目的として歯の表面の研磨と超音波での清掃を最初に行います。
その後、歯とシーラントを接着させる材料を塗った後、シーラントを歯の溝に流し込み、紫外線を当てることで硬化させます。女性のジェルネイルのように硬化が起こります。

どれぐらいに1回行えばよいの?

シーラントは先ほど説明したかみ合わせ面の深い溝を、歯を削ることなくフッ素を少しづつ染み出すように含ませた専用の材料で少しだけ埋め、歯を強化するとともに汚れの落ちにくい部分を保護する方法です。

基本的には一度埋めてしまえば長くシーラントは保たれます。しかし、噛み合わせが強い場合お口を開けておくのが苦手で十分な乾燥作業をおこなえなかった場合等は数年で外れることもあります。この際は、お口全体の状況(他の歯のむし歯へのなりやすさ)を考慮してもう一度行うかを判断していきます。

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